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2−3−3 回航費
北海道と本州(瀬戸内地域)での起重機船新造を考える場合、両地を結ぶ回航費用が問題となる。道内各地の海洋土木事業者からのヒアリングでは、瀬戸内地域からの起重機船の回航費として、往復金額目途として約1,000万円〜2,000万円程度の費用がかかることが分かった(台船規格、クレーン吊り能力等の諸条件は考慮せず、一般的な回航費所要金額を聴取したもの)。
海洋土木事業者が本州(瀬戸内地域)で作業船(起重機船)を建造するといった、現在のスタイルをとる場合、この回航費用が固定的なコストとして負担されていることが分かる。すなわち、今後の道内における起重機船建造を志向していく場合、この「回航費部分のコスト削減」が、顧客にとってのコストメリットとなり、また、道内造船業者にとっての重要なセールスポイントとなることが指摘できる。

回航費の構成

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